気楽流柔術の技

柔術とは

柔術は、柔よく剛を制すというとおり柔らかい力で相手の逆関節をとり、折り畳んで倒す武術です。

江戸時代に発達し、多くの流派があります。
特に気を楽に楽しく気楽にやる気楽流は、平和な現代に一番合っている柔術です。

柔術は、戦が無くなり槍や刀で戦うことがなくなった江戸時代に、武士が素手又は小刀で勝つための武術として発達したもので、体が小さく力も弱い人でも、体が大きく力が強い人に勝つことができます。

また、柔術には多くの流派があり、体術という名称を使っている流派もあります。

柔術は柔らかい力に重点を置き、体術は体捌に重点を置いてるところが違いますが、基本的な体の使い方は同じです。

柔道と柔術の違い

柔道と柔術は、はじめは同じものでしたが、柔道はスポーツとして発展し、柔術は護身の武術として江戸時代から変わらない姿で現代に伝承されています。

柔道は投げ技と固め技(寝技に多い)が多く、柔術は関節技が多いのが特徴です。

柔道は、明治時代に真陽流柔術などを基に作られ、乱捕稽古がスポーツに発展したもので、柔術は型稽古が基本で、ルールはなく刃物を呑むといって手の内に刃物を隠し持っていることを前提に技ができているなど、護身を目的とした武術となっています。

柔術の技

柔術は、柔らかい力、逆関節、折り畳むが技の基本です。

柔らかい力

柔術は文字どおり柔らかい力の武術で、柔らかい力は、相手の強い力を制御します。

逆関節

自分が順で相手が逆になるように関節をきめます。

手首などを逆にとり、逆にとった手首などを通じて体全体を抑え込み相手を動けないようします。

折り畳む

柔術は、相手の逆関節をとり崩して上から下に折り畳んで倒します。

投げたり、蹴ったり、当身(拳で打ったり)もしますが、基本は折り畳んで相手を倒します。

昔の時代劇で、悪役が子分どもに命じるセリフに「おい、手前らこいつらを畳んでしまえ!」というのがありました。江戸時代に相手をやっつけるイメージは柔術の「折り畳む」だったのでしょう。

まとめ

柔術は、柔らかい力で相手を倒す武術で、柔道も柔術を基に作られました。

柔道はスポーツとして発展普及し、柔術は江戸時代の技そのままに現代に伝承されています。

柔術の技は、柔らかい力と逆関節、畳んで倒すことが基本で、型稽古により習得します。

柔術は江戸時代に技が確立し既に400年以上伝承されてきています。これは、柔術の技が本物だからです。

本物とは、護身術として強く、稽古により誰でも身に付けることが出来る普遍性のある武術ということです。

柔術には多くの流派があり、筆者の流派は気楽流柔術といって流祖は飯塚臥龍斎です。
気楽流は関節をゆっくりきめるので、安全で習得しやすい柔術です。

また、気楽流は現在の平和な時代に調和した気を楽に楽しく気楽に稽古できる流派でもあります。

気楽流柔術家 高田淳

わかりやすく気楽流柔術の技を解説します。
 1 1本目
 2 2本目
 3 3本目(礼儀捕り)
 4 4本目(かすみ)
 5 5本目(左右荒馬)
 6 6本目
 7 7本目
 8 8本目(行き違い)
 9 9本目
10 10本目
11 11本目
12 12本目
13 13本目
14 14本目
15 15本目
16 16本目
17 17本目
18 18本目
19 19本目
20 20本目
21 柔らかい力
22 順と逆
23 一拍子で技をかける
24 正中線を相手に向ける
25 相手が突いたと思った瞬間にかわす
26 相手との接触を切らさない
27 気楽流柔術の「氣」
28 なぜ型稽古なのか
29 技は先生にかけてもらい覚える
30 筆者の気楽流柔術の系譜
31 気楽流柔術教室(東京)の会員募集